直営ショップでも本日19時からご予約受け付け開始となる『太平洋の地獄: ペリリュー』。この夏、是非プレイしていただきたい熱いソリティア・ゲームです。
ペリリュー戦の歴史解説はBANZAIマガジン第19号(11月発売号)でサポートいたしますが、それまで待てない方におすすめなのが文庫で手軽に読める『ペリリュー・沖縄戦記』(ユージン・B・スレッジ/講談社学術文庫)です。
本書で描かれる第1海兵師団が苦戦する様子は、プレイヤーがゲームで直面するあれこれにつながります。ゲーム中に発生するランダム・イベントである「酷暑」や「ジャングルで道に迷う」などの描写もあります。前線の水不足がいかに深刻だったかもよく理解できます。またゲームには直接関係はありませんが、ペリリュー上陸前、いかに不適切な準備期間を過ごしてしまったのか、興味深いエピソードも語られています。
本書の著者であるユージン・B・スレッジ氏は第5連隊第3大隊K中隊に所属。ゲームでは第2ターンにオレンジ-2海岸に上陸します。海軍が上陸前に2日間の艦砲射撃を行うと言ってきたのに対し、第1海兵師団側はそれでは不十分、最低3日間は行うように申し入れ、海軍はそれを承諾しましたが、使用する砲弾の量は同じでした。3日間砲撃すれば射撃の精度が上がるから大丈夫……という論法ですが、入念に準備を行った日本軍陣地を完全に潰すことはできませんでした。史実同様、第5連隊第3大隊K中隊をはじめ、第2ターンに上陸する部隊は結構な猛射にさらされることになるでしょう。
ゲームではランダム・イベントを通じてヒーローが登場します。通常は2スタック、及び司令部とその指揮範囲内にいるユニットだけがアクションを行えますが、ヒーローと一緒のユニットもアクションできます。ヒーローは全員実在の兵士で、『ペリリュー・沖縄戦記』の著者も登場!!
日本側の視点は、『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』(武田一義/ヤングアニマルコミックス)が有名でしょうか。マンガで描かれた描写がゲームではどのような情景になるのか、今後紹介していきたいと考えています。
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コメント一覧 (2件)
いつもお世話になっております。
ペリリューについては、U-Nextで独占公開中の「ザ・パシフィック」で初めて知りました。全10話中3話でペリリュー戦について描かれておりスレッジ氏も「スレッジハンマー」の愛称で登場してました。
ゲームの発売が待ち遠しいです。
印刷所から作業が順調に進んでいるとの連絡をいただいております。予定どおり28日の発売になりますので、もうしばらくお待ちください。
『ザ・パシフィック』は未見ですが、恐らく映像同様の激戦が盤上に展開されると思います!!