MENU

「これはプレイの例であって最善手ではありません」

少し長めの(1ターン丸ごととか)「プレイの例」をルールブックに掲載する時、タイトルのような注意書きを目にされた方も多いと思います。多くのゲーム・デザイナーにとってはそのままの意味でしょうが、自分の場合はなるべくそれっぽい=お手本となりそうなプレイの例にするけれど、後でもっと良い手が見つかったらすんまへん、という謙虚な? 思いも込めております。実際のところ、デザイナー諸氏はどうお考えなんでしょうね、と常々思っておりましたが、ゲームマーケット2024春で初売り予定の『1898年の大厄災: 米西戦争』のアントニオ・ヴァケラ氏は攻めた「プレイの例」を用意してくれました。テストプレイの展開をそのまま「例」としてもってきて、そこに自ら良い点・悪い点をコメントするという内容です。

「プレイの例」というより「アフター・アクション・レポート」。まさかの全ターンの記録。

自分のゲームとそのプレイを客観的に判断できるからこそのコメントとなっており、この姿勢は見習いたいと思いました。

プレイそのものも、さすが手練れのテストプレイヤー同士の対戦とあって、ルールを最大限活かした戦術を駆使しており、「なるほどそんな手も使えるのか」と参考になります。さらりと書かれているルールでも、なるほどそう使えばこんな効果が得られるのかと勉強になりました。

そんなわけで『1898年の大厄災』、発売までもうしばらくお待ちください。

Comment

コメントを残す

目次