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どこが変わった?  日本版ペリリュー

ボンサイ・ゲームズでは初のDecision Games製品ライセンス

7月28日(金曜日)発売予定の『太平洋の地獄: ペリリュー』。『D-Day at Peleliu』(以下DDaP)の日本語版となる本作(以下ペリリュー)は、オリジナルとどこが違うのか? 気になるところを全てお教えします。

お求めやすい価格になりました!!(ただし)

DDaPの価格は100ドル(約14,000円)ですが、ペリリューは9,000円と、ぐっとお求めやすい価格になっています。しかし、価格が安くなるにはそれなりの理由がありまして……マウントマップ(厚紙ボードで裏打ちされたマップ)ではなくソフトマップ(BANZAIマガジン付録のようなペーパーマップ)になっています。

また権利関係でヒストリカル・ノートは同梱できませんでしたが、歴史的背景はBANZAIマガジン誌面でサポートいたします。

マップが使いやすくなりました!!

日本の用紙サイズは天地に長いので、プレイヤーの手元になる側に保管ボックスとサマリーを追加

マップのグラフィックはオリジナル準拠。なのですが、日本の用紙サイズが微妙に大きいので、それを利用してマーカー置き場を追加しました。左下に注目。これはDDaPにはないボックスで、4ステップを持つユニットの交換用カウンターを連隊ごとに保管できるようになっています。オリジナルの意匠同様、写真を減調で入れているのがポイント。また海岸のすぐ下には、プレイ中にあると便利なサマリーを追加しています。

カウンターは今風にアレンジ

カウンターのグラフィックもオリジナルに準拠していますが、使いやすいようにいろいろ手を加えています。一番大きな変更は上陸海岸(ホワイトまたはオレンジ)ごとに色帯をつけたこと。分類がぐっと楽になりました。また、所属連隊ごとに兵科記号の色で区別しています……が、本作は連隊が違っても指揮統制上の制約はありません。

左上は登場ターン数。帯色で上陸海岸が一目でわかるのです!!

兵科記号の色で所属連隊の違いが一目瞭然。交換カウンターを探す時に便利なのです!!

連隊/大隊司令部の枠線を白にしたので目立ちます。これで大隊司令部と歩兵を混同する事故が激減!!(海兵隊の改編により、ペリリューの戦いの頃には、大隊司令部は戦闘能力を高めて歩兵中隊同様の機能を持つようになりました。ゲームでもこのことが反映されており、兵科記号が歩兵となっています)

日本軍ユニットは、DDaPだと不鮮明な写真が使われていましたが、ペリリューではイラストに(『ライフル・イン・ザ・パシフィック』の使い回し? 失礼な、描き下ろしもあるんですよ)。白兵戦でないと除去できない(CC)強化マーカーとそれ以外とでイラストを使い分けています。

プレイブックが追加されました!!

DDaP同様、ペリリューにもプレイヤー・エイド・カード(PAC)が用意されているのですが、3枚あって表裏に印刷されているため、「あの表はどこにあったっけ……」と探すのがストレスになることがありました。もちろん慣れればどうということはないのですが、大事なのは慣れるまで。そこでターンの手順に沿ったサマリーと、その時々で使用する表をレイアウトしたプレイブックを用意しました。まずはルールを読み、概要を掴んでから、このプレイブック片手に最初のシナリオをプレイするのがゲームをマスターする近道になると思います。

PACとは別にフルカラー16ページのプレイブックをご用意。

変わらないのは面白さ!!

ということで、ペリリューは少しずつ手を加えることで、DDaPに比べてプレイしやすくなっています。オリジナル同様、ルールブックはフルカラーでわかりやすく、プレイの例も豊富に掲載されています。カードもオリジナルのデザインを尊重。

D-Dayシリーズは初めてという方にもプレイしやすい内容になっていますので、是非挑戦してください。また本作が日本でも評価されるようであれば、バターフィールド氏がDDaPの前にデザインした『D-Day at Tarawa』の日本語化が実現するかもしれません!!

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