別冊&フォリオ> 金門島上陸作戦> 中国が来る: 人民解放軍三大上陸作戦
“Game of Death” 龍が動く!
では、最有望と思われる九州西岸上陸プランによる序盤の展開の様子を見てみましょう。

序盤、中国軍は特殊部隊を使って九州各所で破壊/妨害工作を行います。瀬戸内海から日本海/太平洋側への回廊を機雷封鎖により内海にいた護衛隊を無力化し、さらに九州内の航空基地を襲撃して上陸部隊を間接的に支援します。続いて米軍に多少妨害されたもののそれなりの精度と打撃力を維持した超音速飛翔体により日本の海上打撃力壊滅を図ります。

最後は畳み掛けるように多数の航空戦力による飽和攻撃を九州〜西日本を中心とした航空基地に対して実施し、強襲上陸のための地均しを行います。こうして損害を受けつつも日本側の阻止能力を半分以下にまで減殺した中国軍は、強襲上陸部隊及び投入可能全ての艦隊を九州西部の上陸最短地点となる佐世保に向けて進めます。同艦隊は済州島付近の海域で日本側潜水艦の攻撃を受けるものの大きな損害はなく、佐世保への突入を成功させて海兵/水陸両用部隊からなる3個師団を揚陸させます。次ターン以降ここを海岸堡としてまずは九州各地に分断され大混乱に陥る日本側反撃戦力の各個撃破を図るべく部隊を急速展開並びに後続の揚陸を進めることになります。第一波の攻勢で中国軍は既に2 VPを獲得しています……。

以上のように九州西部上陸プランは今のところ順調な滑り出しとなっています。上記のとおり序盤はやはり中国側の航空攻撃(と日本側の迎撃)が主な場面となるでしょう。また上陸後は逐次投入で上陸してくる中国軍地上部隊と日本側地上戦力との戦闘へ移行していきます。このプランでは最短で第1ターンに上陸が可能です。開始時の超音速飛翔体に対する日本側の対応方針で米軍の登場タイミングが変わることで中国軍に多少プランの軌道修正が求められるかもしれませんが、上記プレイの状況であれば九州のみの制圧で中国軍は勝利可能であり、橋頭堡や補給線維持任務が増えますが、かなり余裕を持って進めることができそうです。しかし、先述のとおり攻撃側に損害が嵩む傾向の戦闘結果となっていますので、上陸後の九州制圧戦でも地上部隊にそれなりの損害が出ることが予想されます。上陸後も地上部隊は当面海岸堡の防御に注力して、引き続き航空攻撃を中心に各地の日本側戦力減殺を図ったほうがよいかもしれません。この後は前項の各侵攻プランを含めて実際にみなさんがプレイして確かめていただきたいと思います。
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