某所(海外・Youtube)で今年の予定を尋ねられまして、そこで回答しておいて公式で何も発表がないのも問題ですので、2025年第一四半期の予定を掲げておきます。なお、件の動画については、詳しいことがわかりましたら、このブログでも紹介いたします。
2月発売予定: BANZAIマガジン第24号
現在、誌面作成に追われておりますが、今回も熱いレビューが目白押しです。「このシミュゲがすごい!! 2025年版」では、(だいたい)昨年発売された「すごい」ウォーゲームを多数取り上げています。
付録ゲームは邦題が変更になりましたが『Stargard Solstice』(リンク先はBoardGameGeek)の日本語版『グデーリアン最後の賭け』(ペリー・ムーア氏がデザインしたそういうタイトルのゲーム(リンク先: BGG)もありましたが、さすがにこちらはライセンス予定はありません)。
画像は初期配置の状態。第3SS装甲軍団が今しもゾンネンヴェンデ作戦を発動しようというところ。1ヘクスのスケールは3-4 kmなので、史実の戦果は「2ヘクス前進できました」。この作戦だけをゲームにするのは無理があるので(その無理に挑んだのが前出のペリー・ムーア氏ですが)、シュタルガルト(スタルガルト)の戦いを含むキャンペーンとして捉えており、興味深い作品に仕上がっています。
カウンター数280個、プレイ・タイム10時間という、マガジン・ゲームとしてはヘビー級の作品となります。本作が国内で評価いただけるようであれば、シリーズ別作品(東部戦線末期戦)の付録化も検討いたしますので、どうぞよしなに。
2月発売予定: 祖国解放戦争(フォリオ・シリーズ)
オリジナルはタイ・ボンバ氏がデザインし、中国War Drum Gamesから発売された『To the South The Honshu War, 1950-53』(リンク先: BGG)です。佐藤大輔氏の『征途』にインスパイアされてデザインしたゲームで、第二次世界大戦の結果、東西(南北)に分割された日本を舞台に戦争が勃発します。東西に分割された東側を「北」と呼ぶのは無理があるだろう、とか、その北日本(日本民主主義人民共和国)の首都が東京でなく樺太にあるのはどうよ、とか、ツッコミどころは多数ありますが、そこはオリジナルに準拠しています。
制作途中のマップ。オリジナルにはなかった河川や輸送線、町(ゲームに影響せず)が追加されています。
ゲーム上、大きな変更点は冬季ルールと地形の追加。冬に北海道に上陸したり、戦車師団が日本アルプスを踏破したりできなくなりました。WDG版では戦術カードを追加することでゲームとしての面白さを追加していましたが、日本語版ではオリジナルになかった「『征途』トリビュートなら欠かせないアレ」を追加しています。
もともと国連軍の戦略予備は勝利点を支払ってランダムに引いて得られます。オプション・ルールを使えば、その中にひときわ大きな「護衛艦」を追加できます。また北日本軍にも戦略予備を追加し、横須賀に残っていた戦艦〈長門〉を改装した〈革命〉、ソ連義勇艦隊として介入する戦艦〈解放〉(ソビエツキー・ソユーズ)などが登場可能です。ただし、北日本軍プレイヤーが戦略予備をおねだりすると「名古屋はいつ取れる?」「大阪はいつ取れる?」と同志首相から電話がかかってくるかもしれません。取れれば得点、取れなければ誠意が足らずに失点します。タイ・ボンバ氏がBGGにアップロードした、本作の歴史的背景も掲載予定です。
この他にも3月発売予定の隠し球があるのですが、コンポーネントはまだ公開できる状態でないのでもうしばらくお待ちください。
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