MENU

『冬の雷鳴(Winter Thunder)』と、お前だったのか……(x2)

以前公開した表紙とマップ、あれは仮のものでした。

Winter Thunder』(リンク先はBoardGameGeek)の日本語版、『冬の雷鳴』の制作が大詰めを迎えております。『Autumn Mist』(リンク先はBGG)から11年後に『Winter Thunder』が出て、その9年後に日本語版が出るという、だいたい10年周期でリメイクされている師団規模のバルジ・ゲームが本作となります。

日本語版はTiny Battle Publishing(TBP)版(つまり『Winter Thunder』)に基づいているわけですが、マップに印刷されていたミッション・マトリクス(戦闘結果表)はプレイヤー・エイドに印刷して、代わりにターン記録トラックをマップ上に配置、増援をそこに配置できるようにしています。またマップにはヘクス番号を追加、ユニットに配置ヘクス/登場ターンを印刷して「戦闘序列」なしでプレイ可能にしています。

制作中のプレイヤー・エイド(表/裏)

TBP版で謎だった、道路がない深い森林に初期配置されている第9機甲師団CCR問題(公式・非公式のエラッタなし)ですが、ブライアン・トレイン氏に直メールして確認しました。「オリジナルだと浅い森林なんだよね」との回答でしたが、そのオリジナルの画像がBGGにアップされていて、当該ヘクスは深い森林になっておりまして。さてどうしたものかと悩んでいたのですが、当時の地図を確認するとディーキルヒからエヒテルナハに道路が走っておりまして、その道路を追加するのが歴史的にもゲーム・バランス的にも適切ではないかと提案させていただき、日本版ではそのような修正が行われています。

また「提案ルール」として勝利条件の調整(TBP版はドイツ軍必勝、あるいはムーズ川を目指す動機が薄い)と、第1ターンの奇襲ルールの調整を追加しています。

トレイン氏からは、「SSはピンクにしろ」と要望を受けまして、そうかTBP版のSSユニットがピンクよりのパープルだったのは「お前(の仕業)だったのか……」と腑に落ちました。日本語版は既に印刷した後だったので、ピンク色のSSユニットは実現しませんでした。デザイナーズ・ノートを読むと、その主張の理由がほんのり伝わってきます。

またトレイン氏から、「昔、コマンドマガジンで『Battle for China』(リンク先はBGG)の日本語版を出してもらって、その時のグラフィックが気に入っているんだ」と言われ、それはワイがやったんやで、と回答すると、こちらも「お前(の仕業)だったのか……」。それからGMTで出版が予定されている『China’s War 1937-41』(リンク先はBGG)の話題に。

そんなこんなで話が弾み、『冬の雷鳴』システムを用いたトレイン氏の『Balkan Gamble』(リンク先はBGG)日本語版が来年(か再来年)のBANZAIマガジンの付録になることが決まりました!! ご期待ください。

Comment

コメントを残す

目次