お陰様でBANZAIマガジン第18号が版元在庫なしとなりました。流通在庫のみとなりますので、フラワー級コルベットがお好きな方は、店頭にてお早めにお求めください。もう少しゆとりをもって提供できるよう、次号も少し増刷したいと考えています。
「冬の雷雨」作戦のひと月前……
第19号は11月20日発行予定、付録ゲームは『カフカス攻防戦: 第3装甲軍団の死闘』。
1942年、カフカス(コーカサス)に向けて進軍したA軍集団ですが、前進するごとに戦線が伸びて兵力・兵站が不足していき、ソ連軍の抵抗も激しさを増していきます。10月下旬からグロズヌイを目標にした最後の攻撃が行われますが、第11親衛狙撃兵軍団を主力とするソ連軍の反撃に遭い、攻撃を行った第13・23装甲師団が包囲される危機に直面します──という状況をゲーム化したのが本作『Panzers Along the Terek』です。上の地図にはまだ河川名が入っていませんが、向かって右側の大河がテレク(テーレク)川で、右下の都市オルジョニキーゼ(ウラジカフカス)のその先にグロズヌイがあります。バルジの戦いで言えば、リエージュがあって、その先に作戦目標であるアントワープがあって……けれどこの戦いそのものは突出部の先端、セルの戦いに該当します。
スケールは『第57装甲軍団の死闘』とほぼ同じで1ヘクス=約1 kmで1ターン=1日。ユニットはドイツ軍が中隊〜大隊、ソ連軍が大隊〜連隊・旅団になっています。
基本システムは「XX装甲軍団の死闘」を踏襲しつつ、砲兵支援・航空支援はポイントやマーカーで表され、戦車ユニットには戦車を目標にした射撃時の修整になる戦車優越値が新たに追加されました。75ミリ長砲身は頼りになる!! 上画像のドイツ軍戦車の移動力が「?」なのは、第3装甲軍団の2個装甲師団は兵站不足により、12移動力を2個師団で割り振りしなければならないためです。一方、ソ連軍の戦車はレンドリースされたものが多く、戦力はそれなりですが移動力にばらつきがあるために意外と使いづらくなっています。
なお本作では戦力低下はステップを単位とします(ユニット中央右の数値はモラルではなくステップ数)。
教育に使えるシリアス・ウォーゲーム
オンラインの直営店「小さなウォーゲーム屋」の8月の販売数ランキングが発表されています。5位にランキングされた『We Are Coming, Nineveh』は以前このブログでも紹介した2017年に行われたモスルの戦いをテーマにした作品。現代市街戦を学べる本作、BANZAIマガジン次号でも詳しく紹介する予定です。
7月に発売された『太平洋の地獄: ペリリュー』も人気。大勢の方にプレイしていただけているようで、ルールのQ&Aもお寄せいただいております。一部訂正・明確化したルールもありますので、製品ページからご確認ください。
その他のお知らせ
諸事情により、ボンサイ・ゲームズはゲームマーケット2023秋の出展を見送りました。
『コルベット・コマンド』の好評を受け、アラン・イーグル氏のソリティア・ゲーム『Nightfighter Command』も付録化!?
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