先週末はゲームマーケット2022春が開催されていましたが、ボンサイ・ゲームズは大阪某所でテストプレイを行っておりました。秋は出展するか、来年の大阪に(開催されれば)出展するか、現在検討中です。
まずはこちら、『第57装甲軍団の死闘』。原題『57th Panzer Korps』でBGGのページはこちらになります。1942年12月12日に開始されたヴィンターゲヴィッター作戦(冬の嵐作戦)をテーマにしており、ユニット規模は中隊(ドイツ軍の戦車・対戦車砲)から連隊(ソ連軍・ルーマニア軍の歩兵や砲兵)で、1ターンは12時間。戦闘フェイズ後にスタック単位で移動を行い、移動後に攻撃を行える(通常戦闘を行ったユニットは攻撃不可、移動力半減)というシーケンスです。攻めるドイツ軍は周密攻撃で敵の戦線に穴を開け、機動攻撃で突破口を拡大・縦深攻撃を行って後方への進出を目指します。ソ連軍は縦深陣地の構築と、飛び出してきたドイツ軍装甲部隊に対して戦車による反撃を企図することになります。
戦闘解決はファイア・パワー方式で、兵科による戦力マルチプラーあり、砲兵の支援射撃あり、となっています。滾る。
また、敵の射撃に対して耐える/耐えないのオプションがあり、耐えると戦力を失うけれども敵の前進を許さない=前述した縦深攻撃の計画を狂わせることができるので、プレイヤーは各所で戦術的な決断を迫られることになります。燃える。
非常に面白いのですが、難点は最後までプレイするのに時間がかかりすぎること。24ターンあるので、10時間は覚悟しないとなりません。ドイツ軍プレイヤーとしては、序盤は確実に突破しなければならず、中盤の渡河戦闘は戦術的なテクニックが求められるので、どうしても長考しがちになります。ソ連軍プレイヤーにしても、雑な守り方だと豪快に突破されて取り返しが付かない事態に発展します。やっぱり時間がかかる。
そこで現在、デザイナーのジム・ゾルダック氏に(1)ショート・シナリオの追加、(2)ドイツ軍のサドンデス負け条件の追加(いついつまでにどこどこまでこれこれの条件で進出していなければ作戦中止)をお願いしているところです。
『第57装甲軍団の死闘』、来年のBANZAIマガジン付録として登場予定です。
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