特集: 包囲と攻囲と救出作戦
- 目的の手段化が許される包囲戦ゲーム
- フラウシュタットの戦い ──「カンナエ以来の包囲殲滅戦」は本当か?
- 1700: セブンティーン・ハンドレッド (They Feel Like Stones)
- 奇っ怪な包囲戦はソリティアで(Hindenburg’s Hour)
- ボンバ百名山を征く(Breakout)
- 絶望的包囲の中の日本軍 (Return to the Rock)
- 雷鳴が聞こえなくても(第6軍救出作戦)
緊急企画: 緊急事態宣言下のウォーゲーミング
ゲーム・レビュー
- ウォーゲームにおける国家総力戦とは何か(Cataclysm)
- 血のオマハ? あんなものは飾りです! (Folio D-Day)
- 1年1ターンのスケールで描く大戦略級シリーズ(Pacific Tide & Ostkrieg)
- 流血のカンザス(Bleeding Kansas)
- ウォーゲームでありボードゲームであり(光の城)
コラム
- ウォーゲームちゃんねる
- 盆賽学園ウォーゲーム同好会だより
- 戦争ゲームめし(一皿目)
BANZAIまがじんEX第5号仕様
- 付録ゲームつきウォーゲーム専門誌(付録ゲームは下記参照)
- A4判64ページ(フルカラー)
付録ゲーム: 『第6軍救出作戦』
「冬の雷雨」と名づけられた(日本では従来「冬の嵐」と訳されてきましたが)救出作戦は12月12日に開始されました。攻勢開始直後の進撃は快調だったものの、次々と押し寄せるソ連軍の増援により前進速度は鈍ります。ソ連軍は「土星」作戦に用いる予定だった兵力を転用して、マンシュタインによる解囲を阻止しようとしたのです。それでも先頭を進む第6装甲師団は、19日にスターリングラードの味方部隊まで50 kmまで接近しました。
もし、この時に第6軍が突囲していれば、包囲網と外と内からの攻撃で脱出できていたかもしれません。しかしヒトラーは第6軍の「雷鳴」作戦を許可しませんでした。結局、戦力の限界に達したマンシュタインの救援部隊はソ連軍の反撃を受け、12月末までに攻勢開始線まで撃退されたのです。
『第6軍救出作戦』は、この「冬の雷雨」作戦をテーマにした2人用のウォーゲームです。1人は枢軸軍(ドイツ軍とルーマニア軍)を、もう1人はソ連軍を受け持ちます。
コンポーネント
- マップ: 1枚(A3判)
- カウンター: 15ミリ角99個
- ルールブック: A4判12ページ
枢軸軍有利と感じられる時、以下のいくつか、または全ての選択ルールを導入してください。
ドイツ軍の軍団活性化
ドイツ軍の軍団活性化は第2ターン以降、ゲーム中1回のみ使用できます。
死守判定
修整前「1」の目は自動的に死守判定に成功します。「6」の目は自動的に失敗します。
ソ連軍ユニットが死守判定を行う時、ダイス目から2を引きます。
戦略移動
枢軸軍は戦略移動を行えません。ソ連軍のみ可能です。ただしドイツ軍の第3ターンの増援は、登場したターンに限り、1回のみ戦略移動を行えます。