映画の効果もあったでしょうか、『太平洋の地獄: ペリリュー』がSOLD OUTになりました。映画『ペリリュー−楽園のゲルニカ−』は戦後まで描かれますが、ゲームは上陸直後がメインで、ブラッディノーズ・リッジの戦い(終盤の掃討戦)が別シナリオで用意されています。
ソリティア・ゲームなのにソリティアの感じがしない=ゲーム・システムがまるで意志を持った対戦相手のような手を指してくる『D-Day at』シリーズ。その嚆矢は2009年の『〜Omaha』で、来年中国版も発売されます。
『ペリリュー』はシリーズ内でも屈指の難易度を誇っており、米軍の戦い方に関して和栗南華氏にBANZAIマガジンの誌面で解説をお願いしたこともあります。同記事をまとめて「wargamers’ guide to」をつくりたいと思っているのですが、まだ実現できておりません(申し訳ありません)。
このシリーズは『ペリリュー』の後、John H. Butterfield氏以外がデザインされています。『ペリリュー』の前に出た『タラワ』もそのうちやってみたいと思っておりますが……(以前にもそんなことを書きました)。
ゲームも映画もミクロの視点でペリリューの戦いを描いており、両方を体験すると両軍の立場で戦闘の凄惨さを体感できます。一方で、視座を高くしてペリリューの戦いを理解するのに最適な本が映画公開に合わせて出版されました。『ペリリュー−忘れられた戦場−』(リンク先は版元ドットコム)、掘場氏の著作です。
30年ほど前、1年遅れの新婚旅行でパラオ(コロール島)を訪れたとき、ペリリューを見学するオプショナル・ツアーがあったのですが、いろいろあって行けませんでした。もったいないことをしました。
BANZAIマガジン第27号でも少し触れた『地獄の戦場: 硫黄島の戦い』の初回出荷分が売り切れてしまいましたが、間もなく補充いたします。お急ぎの方は19日から販売が始まりますので、実店舗(イエローサブマリン様)へ!!
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