「自分だけの最強戦闘団を編成してムーズ川を目指す」ソリティアPnPゲーム、間もなく公開いたします。印刷されたハガキはもうじきなくなってしまいますが、PDFファイルをダウンロードできるようにします。いやむしろそちらが本番。ハガキは小さいです……。
最初に10ポイントをパイパー戦闘団の各兵科に割り振ります。ダイスで隠れてしまっていますが、上段は主力部隊の装甲と装甲擲弾兵、下段は支援部隊の重戦車、自走砲、偵察、工兵、対空砲(オストヴィントが装備されていたとか)で、割り当てたポイントはダイスで示します。下段右、赤色のダイスは補給ポイントです。
各ターンは、米軍の予備配置> 偵察(やりたければ)> 移動> 脅威判定> 第2移動(バルジ・ゲームですしね)> ターン終了手順となっています。それでは華麗なプレイの例をお見せしましょう。
第1ターンは16日PMから。未明から攻撃が始まりましたが、パイパー戦闘団は午後から投入されました。移動する可能性がある町に1個ずつ米軍駒を配置します。なお、パイパー戦闘団(KGP)は後ろ(東)へは移動できません。ビューリンゲンとマンダーフェルトに配置しました。
ここでプレイヤーが偵察を望めば1個を表面にできますが、1ポイントしかない偵察はまだ使えません。KGPはロールバーンDを通ってマンダーフェルトを目指します。
続いて脅威判定。ダイスを2個振り、脅威値(町に記されている数値)以下の目が出るごとに米軍駒1個がアクティベートします。1個なら配置済みの駒が表に、2個ならそれプラス、プールから1個が追加されます。この時ぞろ目が出るとイベントも発生しますが、今回のプレイでは一度も発生しませんでした。幸いにもKGPは敵と出くわすことなくマンダーフェルトを通過。敵がいなければ第2移動が可能で(しかも戦闘行動を伴わないので燃料消費なし)、ボルンに到達しました。ここでも敵の姿は見えず。ビューリンゲンに配置した米軍駒はプールに戻します。以上で1ターンが終了です。残燃料は5ポイント。快調です。
12月17日AM: 続いてKGPはヴィエルサルムへ前進。ここで第30歩兵師団第119連隊(の一部)と交戦します。戦闘は、1ポイント以上を持つ主力部隊の数(つまり最大で2つ)だけダイスを振り、出た目の合計が敵の戦闘力以上なら勝利。ただし「1」が出るごとに1ポイントを失います。米軍歩兵は2戦闘力しか持たないので楽勝です……が、敵は最大で2個登場する可能性があり、戦車+歩兵の組み合わせなら諸兵科連合効果が発動し、合計戦闘力が2倍になります。
ドイツ軍は重戦車または自走砲を使えばダイス数に+1できます。ただし、重戦車を使うと燃料を1ポイント消費し、自走砲は使い捨てになります。
撃破された米軍駒は1ターンお休みします。よって2個登場した時はむしろチャンスで、確実に撃破して次のターンの行動を楽にしましょう。
12月17日PM: ヴィエルサルムからは西と北へ移動できるので、それぞれ米軍駒を1個ずつ置きます。西──リエヌーに向かうとなれば、橋を渡らなければなりません。
何だか嫌な予感がしたので、偵察を行うことにしました。
リエヌーにいたのは工兵でした。脅威判定で敵が1個でもいれば、KGPが橋を渡ってリエヌーに入ろうとする直前に橋を爆破されてしまいます。まさに「糞工兵どもが!!(Those Damned Engineers)」です。さて、あなたならKGPにどのような命令を下すでしょうか。
- 工兵がいない確率(1/4)にかけてリエヌーを目指す。
- リヌーヴィルへ迂回する。
まだターンが浅いので、ゲーム・テクニック的な第3の選択肢も選べるのですが、それは是非探し出してもらえればと思います。ここでは(1)を選びました。仮に工兵がいても、このKGPには工兵が2ポイントあるので、直ちに架橋できるのです(どこにそんな資材があったんだ)。
米軍工兵により橋ば爆破されましたが、工兵2ポイントを使って通過、KGPはリエヌーに突入しました。しかし米軍機に襲われ、重戦車が破壊されます。
18日AMはウェルボモンで強敵第82空挺師団と遭遇するもこれを撃破。その日の終わりまでにアモワールに到達します。ムーズ川まであと1日の距離です!!
12月19日AM: しかし、ついに恐れていた事態が。タンロに第51工兵連隊が待ち構えており、目前で橋を爆破してしまったのです。工兵ポイントの残りはなく万事休す。アモワールで孤立したKGPは重装備を放棄し、徒歩で友軍戦線まで後退したのでした……。
「ハガキのパイパー戦闘団(仮)」はこんなゲームです。80年目の運試しをお楽しみください。
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