昨年初めて自分名義の車を購入いたしまして、これでゲームマーケット大阪が開催されても(されない)自力で商品を搬入できるようになりました。
さすが15年落ちの軽自動車(三菱のi)、カセットデッキが標準装備されています。CDも聴けますよ。ですが、映画『PERFECT DAYS』のおかげで時代がこの車に追いついた感があります(ありません)。
車に対して、雨風凌げてダンボール箱を運べればいい、くらいの要望しかなかったのですが、『PERFECT DAYS』ごっこまでできるとあって、お釣りが返ってきた感じです。適当な音楽カセットを聴きながらのドライブは良い気分転換になります。
長い前振り、失礼いたしました。ゲームマーケット東京2023秋に、カセットテープのケースをボードゲームの箱にした実験的なゲーム・レーベル「Taple Games」様が出展されており(詳細はリンク先を参照)、上写真のカセット、もといボードボーム『決戦前の書状』はその一作となります。一連のゲーム、発想も素晴らしいですがデザインも見事です。
『決戦前の書状』はSaashi氏がデザインされた関ヶ原の戦いをテーマにした紙ペンダイス(Roll & Write)ゲーム。プレイの肝は決戦前の準備にあり、どの武将を召集してどこに配置するか、さらに裏切り癖のある自軍のどの武将に釘を刺し、敵のどの武将を調略するか、虚々実々の駆け引きを楽しめます。これをダイス・ロールとそのダイスの取り合いと配分だけで表現したゲーム・デザインがエレガントです。プレイ時間は約20分。
正月に『どうする家康』を完走したパートナーと対戦しました。君、『家康』見たはずなのに書状送らないってどういうこと? あのへんのエピソード、印象に残ってないのよね。ありがとうNHK。おかげで石田三成からの熱い書状を携えて関ヶ原に現れた東軍武将たちがこぞって態度を決めかねて戦闘に参加せず、西軍の圧勝となりました。
両軍武将の戦力と各武将に対応するダイス目、コンボ(ある武将が参加を決めると別の武将の参加を促す)を把握し、布陣の状況を頭に入れることで、本作の面白さはぐっと増します。繰り返し対戦することで奥の深さを味わえるタイプの作品です。
『決戦前の書状』はイベントで早々に完売、今のところは増刷予定なしとのこと。カセットテープのケース以外のコンポーネントでリニューアルされる可能性もあるので、公式サイトを要チェック!!
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