ホセ・ロメロさんから昨年ご投稿いただいた『ベルリン1945: ヒトラー最期の12ターン(原題: Berlin 1945)』の作業も大詰めを迎えております。BGGには「カード=ドリブン」と書かれていますが、基本システムは『2 de Mayo』で、非対称な2軍の戦いを命令プロットで描くというもの。戦闘解決におけるランダム性が少ないので、敵を出し抜く移動命令が重要になります。
四方八方からソ連軍がベルリンに突入するのでワンサイド・ゲームのように思えるかもしれませんが、ドイツ軍もあちこちで罠を張り巡らして、ソ連軍の移動を阻害したり、迂闊に前進してきた敵に痛打を与えたり、あの手この手を楽しめます。もちろん最後はベルリン中央区(ミッテ)の攻防戦になりますが、そこに至るまでの展開が最終局面でものを言います。この時のテストプレイも「あと1ターン足らない!!」「後方部隊に命令を出しておけば兵力が足りたのに」「あのカードはここで使うべきだった」と、両軍の悲鳴が飛び交いました。
本作、ゲームの出来もさることながらニルス・ヨハンソンさんの美しいコンポーネントも見所のひとつ。ご期待ください。
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