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『金門島上陸作戦』リプレイ(2-3日目)

こちらの続きです。

初日は両軍が多数の大隊を失うという激戦でした。民国軍プレイヤーは日本軍もかくやという水際防御戦術を選択(根本将軍の指導でしょうか?)、損耗した解放軍部隊に対して積極的に攻撃をしかけました。両軍が補充を終えたところが上の写真です。

反撃は有効ですが、そのぶん、兵站ポイントも消費します。民国軍ユニット全てを表面にしたら、4ポイントしか兵站は残りませんでした──2日目は積極的な攻撃は慎まなければならないでしょう。今の時点では何もしなければ民国軍は勝利できるので、もちろんそれでも構いません。

10月26日払暁、解放軍は大量のジャンク船を動員して、後続部隊の上陸に成功します。

天候は不順ながら、台湾本土よりB-25が飛来しました。B-25はP-51と異なり、同一または隣接ヘクスにいる解放軍ユニット2個を損耗させます。

解放軍は得点による勝利は困難と判断、料羅湾に向かって塔后を占領し、サドンデス勝利を目指します。民国軍主力が金門方面(西側)に集まっている今がチャンスです。

史実でも激戦となった林厝を占領するも……、

戦車の反撃に遭い撃退。また、次のターンに砲撃できるようにと塔后に肉薄しますが……(砲撃は自軍ユニットに隣接するヘクスか、山頂から3ヘクス以内に対して行えます)、

まさかの2個とも死守失敗で潰滅。解放軍の行く末に暗雲が立ち込めます。

塔后をうかがっていた第85師団主力をB-25が襲います。解放軍プレイヤーは第85師団に下命、残る兵站ポイントを使って塔後の攻撃を命じます。

戦闘比1:1でダイスの目は「4」、結果は「AD」。第253連隊第3大隊は自動的に死守成功、第255連隊第3大隊は退却を選び、民国軍第11師団はもちろん死守を選択──2個とも耐えました!!

第87師団が一縷の望みをかけて林厝を攻撃するも、ここでも民国軍は死守に成功。

2日目の夜、いよいよジャンク船が払底してしまい、解放軍最終日の攻撃は絶望的となりました。民国軍も兵站基地を失っていましたが、塔后の部隊は健在であり、林厝の戦闘団を回復し、戦線を整えることくらいは余裕で行えます。解放軍プレイヤーは敗北を認め、民国軍の勝利が確定しました。

なお、得点で言うと解放軍は1 VP(瓊林占領)-2 VP(オプション2つ使用)の-1 VP。両軍が喪失したユニットはともに7個だったので、死守判定の運不運どちらかに傾いていれば引き分けになった可能性はあります(もっとも、その場合は民国軍が戦車を前面に立てた反撃でVP獲得を阻止したでしょう)。

民国軍プレイヤーのコメント:

戦力を西に集めすぎた時はサドンデスで負けると思いましたが、予備で残しておいた第11師団のおかげで崩壊を免れました。マップが狭いようで広いので、計画的な兵力配置が必要でしょう。東部に部隊を残しておかなければ、そこから上陸されてあっと言う間に負けるかもしれません。

解放軍がサドンデス勝利に固執したのは幸いでした。町占領の得点とユニット除去を狙われていたらどうなったかわかりません。特に初日、山頂ヘクスを取られていたので、2日目にその辺りで消耗戦になっていたら面倒でした。

解放軍プレイヤーのコメント:

民国軍初日の反撃が痛かった。ユニットを失ったことも痛かったですが、「損耗したユニットは易々と除去されてしまう」という心理的なブレーキが働いてしまい、大胆に攻めきれなかった。2日目の戦闘が不発続きだったのも辛かったです。

史実がそうだからやむを得ないとして、解放軍は民国軍が隙を見せてくれない限りは、VPによる勝利を目指すのが無難かもしれません。まずユニット除去を目指し、次に林厝の占領。これで主導権を得て民国軍が攻撃さぜるを得ない状況をつくり出し、攻撃に失敗した、または消耗したところに反撃をかける。そう考えると、ぎりぎりまでオプションは使わないほうが良かったかもしれません。