今月はBANZAIマガジン第30号が発売されます。付録ゲームは『オペラツィオーネC3: マルタ島侵攻作戦』。デザイナーはアンドレア・ブルサーティ(Andrea Brusati)氏(リンク先はBoardGameGeek)。氏の持ち味は、シンプルなルールに少しのアイディアを加えて、小さめ〜普通サイズのゲームでも、ぐっと面白く仕上げるところにあります
本作は、発売が待たれる『Sicilia 1943: Operation Husky』(リンク先はBGG、(2024)って……)のシステムを流用したもので、その肩慣らし的にも楽しんでいただければと思います。原作のふわっとしたルールは、str_takeshi氏(リンク先はX)によるチェックのおかげでかっちりしたものになりました。ありがとうございます。
『オペラツィオーネC3』はもともとイタリアのウォーゲーム雑誌「Para Bellum」の付録ゲームだったですが、そのPara Bellumから別冊の『Inferno sul Piave』が発売されました(リンク先は公式サイト)。アンドレア・ブルサーティ氏の最新作となります。

本作は氏の第一次世界大戦シリーズ(別名「地獄シリーズ」)の一作。特徴的なのは戦闘解決で、戦闘結果表(CRT)では退却が発生するかどうかと、両軍に対する損害判定時のダイスの目修整(DRM)が決まり、その後、損害判定表で物理的な損害を判定します。その際、CRT結果のDRMが適用される他、各ユニットが持つ砲兵値によるDRM、戦闘烈度(両軍の戦闘参加ユニット数)によるDRMが適用されます。大軍で攻めても砲兵値が低いと損害を与えにくい、小部隊でも砲兵値が高ければ、敵を退却させられないまでも物理的な損害を与えられる、など、さまざまな状況が再現されます。
各ユニットは2ステップを持ちますが、ステップを失うまでにもうワンクッションあり、実際にステップを失うまでは休息することでその損害を取り除くことができます。モメンタムがあるうちに強攻するのか、それともステップ・ロス手前で休息するのか──もちろん予備があれば攻勢を続行できますが──プレイヤーは決断を下さなければなりません。
という、独自の戦闘解決方法を持つブルサーティ氏のシリーズですが、第一次世界大戦を独自の視点で捉える「Great War Battle」シリーズの新作が4年ぶりに登場しました。カンブレーの戦いを描く『Tankschlacht: Cambrai 1917』(リンク先はBGG)です。

こちらは1回の戦闘は準備射撃> 防御射撃> 白兵戦で解決され、先に解決した射撃結果が次の射撃または白兵戦のDRMになるというユニークな処理。徹底した準備射撃を行えば防御射撃も沈黙し、白兵戦を有利に戦える。準備射撃なし、あるいは効果がなければ、塹壕に正面から突撃すると大損害を受けるのは必至、という構図がマップ上に描き出されます。
同じデザイナーによるテーマ違いのゲームを楽しむもよし、同じテーマのデザイナーによる表現方法の違いを楽しむもよし、なのです。
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