『箱館戦争ソリティア』AAR: 1869年5月

『箱館戦争ソリティア』AAR: 1869年5月

いよいよ最終ターン。このターンを凌げば勝利する可能性があります。

何はなくとも陸軍に補給点がなければ敵を撃退できないので課税は仕方ありません。海軍には最低限の補給を与えます。これにより住民感情が悪化し、威信が7に低下しました。なお、収入は全て補給点に交換したために現金はありません。宵越しの金は持たない(ゲーム終了時の残金は勝利条件に関連するのですが、そもそも五稜郭が陥ちれば終わってしまいます)。

乙部・松前からの進撃が停滞したことに業を煮やした新政府軍は、太平洋岸からの上陸を試みます。砂原に弘前藩が上陸、同地を守っていた新撰組は退却しました(なお、ガルトネルが七重村を買い取ったために鷲ノ木ルートは使用できません)。

「フリート・イン・ビーイングで箱館湾を守るのはわかるが、それって敵に制海権を渡すってことじゃねぇか」

「そうだ! 敵艦隊を撃破すれば、上陸そのものを阻止できるではないか!」

「榎本さん、この世界線では〈第二回天〉が犠牲になったおかげで〈開陽〉は健在だ。勝負しようじゃないか」

などと脳内会議を開きました。海戦を行うとなると、旧幕府軍の艦隊戦力は8で新政府軍は9。ダイスを2個振って出た目の積(和ではなく)が艦隊戦力以下なら有効で、その時に出た小さい目と同じダイス・アイコンが印刷された敵の軍艦が沈没します。つまり〈朝陽〉と〈陽春〉のどちらかを仕留められます(〈第二回天〉がいれば〈延年〉まで射程に入りました)。攻撃側が有効を得て防御側が有効を得られなかった時は、防御側を撃退できるので、軍艦を沈められなくても上陸を阻止できます。

このような海戦解決システムのため、海戦では〈甲鉄〉を沈めることはできません。その代わり宮古湾にいる時にアボルダージュに成功すれば、同艦を沈めることができます。

8以下が出る確率は44.4%、9以下は47.2%なのでほぼ互角ですが、30.6%の確率で〈開陽〉が失われるので好ましくありません。そこで榎本は敵艦隊がいない隙を突き、青森港に突入、集積している物資を焼き払う計画を立てました。一時的に箱館湾が空になりますが、襲撃が成功すれば威信が上がる上に、このターンの新政府軍の活動量がぐっと低下します。やる価値はあります。当然、土方歳三が参加に名乗りを上げましたが、新政府軍に上陸を許している今、このギャンブルで万一のことがあってはなりません(この判断が勝敗を分けることになろうとは)。

港湾襲撃は、ダイスを2個振ってその積が「艦隊戦力(8)+指揮官の数(今回は甲賀と澤の2人)+斬り込み隊(今回は2戦力)」以下なら成功します。成功率は63.9%、4個以上のチットを焼き払う確率も38.9%あります。ところが出た目は5と5で結果は25。待ち伏せに遭って襲撃は失敗、沿岸砲台からの砲撃により全艦が損傷し、甲賀源吾も戦死してしまいました(威信6に低下)。

青森から這々の体で逃げ帰った旧幕府軍の艦隊を、新政府軍の艦隊が追撃、箱館湾海戦が発生しました(艦隊戦力が2倍以上のため、新政府軍の艦隊は箱館湾への移動が可能になります)。しかし、互いに有効打を与えることができず、燃料・砲弾が乏しくなった新政府軍艦隊は青森に帰還します。

このタイミングでイベント「諏訪常吉」が発生します。旧幕府軍が1地点退却し、そこに諏訪常吉の置き手紙「平和的に解決しようぜ」を置きます。この経路の新政府軍が五稜郭に隣接した時、土方歳三が戦死していればプレイヤーは直ちに降伏、引き分けに持ち込める(史実の結果)というもの。ただし、置き手紙があった地点を旧幕府軍が再支配するようなことがあれば、この話はなかったことになります。

さて、指揮官が戦死する条件は、(1)襲撃の際にぞろ目が出た、または(2)地上戦で攻撃に失敗した時に「陣頭指揮」を執ってダイスを振り直して【6】が出た、のいずれかです。青森港襲撃に土方が参加していれば……。いやまあ、あのタイミングなら土方を取り除くことはしなかったでしょうが。

ここから土方は、自ら死地を求めるかのような戦いぶり。鬼の土方が帰ってきました。

「俺ぁ、新撰組の仲間と最後まで戦うぜ(戦闘力が低いので攻撃が失敗しやすい=振り直しが発生しやすい)」

裂帛の気合いとともに振ったダイスの目は【1】。新政府軍を潰走させます。そうじゃない。攻撃が成功すると陣頭指揮は発生しないし、次の攻撃のために補給点も必要となって……。土方と新撰組は敵を蹴散らし蹴散らし松前まで走り抜け、ようやく攻撃に失敗します。

「たとえ身は蝦夷の島根に朽ちぬとも」

ダイスを振り直します。

「魂は東の君やまもらん!!」

出た目は【1】。薩摩藩をまたも海から追い落としました。やったぜ近藤さん。

しかしその頃、「小ナポレオン」と呼ばれた山田顕義が五稜郭を執拗に攻撃、大鳥圭介らの抵抗空しく威信は瞬く間に下がり、榎本は降伏を決めたのでした。松前で五稜郭陥落の報を聞いた土方歳三と新撰組残党は降伏をよしとせず、そのまま行方知れずとなりました……120年後の1988年、ソ連軍に半分占領された北海道に土方歳三が蘇ることになりますが、それはまた別の話(BANZAIまがじんEX第9号をお読みください!!)

ということで、旧幕府軍(プレイヤー)の敗北でゲーム終了となりました。もともと勝ち目のなかった戦いではありますが、よほどの幸運に恵まれないと勝利できない難易度になっています。それはさておき、約半年間の蝦夷共和国ライフを楽しんでもらえれば幸いです。

 

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